本日のルート|東北ツーリング2日目
Googleマップ:東北ツーリング2日目ルート本日のルート:庄内羽黒キャンプ場→月山→鳥海ブルーライン→仁賀保高原→天童市快活クラブ
日時:2025年9月24日(水)
天気:晴れ
走行距離:約310km
庄内羽黒キャンプ場を出発し、月山8合目へ。 途中の月山高原牧場でのんびりとした時間を過ごしたあと、 羽黒山で出羽三山の歴史にふれ、さらに北上して鳥海ブルーライン、仁賀保高原へ。 夕方には天童市へ向かい、「鳥中華」発祥の名店で締めくくる1日でした。
本日の立ち寄りスポット・ツーリング記録

朝の庄内羽黒キャンプ場は、空気がひんやりしていて気持ちがいい。テントの前でコーヒーを飲みながら、今日のルートを考えました。
「テントを置いて月山8合目に行くか、片付けて出発するか…」
少し迷ったけど、濡れたままのテントをサッと畳んで出発することにしました。
月山8合目へ|庄内平野と日本海の絶景、そして熊の気配

月山八合目はツーリングライダーに人気の絶景スポット。キャンプ場を出てすぐの舗装林道を登っていくと、道幅は車1台分ほどの狭さですが、整備が行き届いていてとても走りやすい。
標高が上がるにつれて木々の隙間から光が差し込み、空気もどんどん澄んでいくのがわかります。


記念碑越しに見える庄内平野と遠くの山々が本当に美しく、
「いま、この場所にいるんだ」と実感できる瞬間でした。

駐車場に着くと、すでに登山客の車がたくさん。
月山8合目から見える庄内平野と日本海の景色は本当に見事でした。昨日行った月山スキー場よりも圧倒的なスケールで、まさに「東北の大自然」という言葉がぴったり。
ただ、下山する途中で強烈な獣臭が漂ってきました。
「これは熊の匂いだな…」とすぐにわかるほど。姿は見えなかったけれど、背筋がゾクッとしました。
エンジン音を少し大きくして通り過ぎましたが、“山の中を走ってる”という実感がありました。
▶月山八合目参考サイト:羽黒町観光協会
▶月山八合目地図はこちら:googlemapで地図を見る
月山高原牧場で出会った自由な時間

月山を下る途中、広大な草原の中にぽつんと見えたのが月山高原牧場。 広い敷地に、牛や羊たちがのびのびと放し飼いにされていました。 柵も少なく、動物たちが自由に草を食べたり、風の中でくつろいだりしている様子を見て、 しばらくバイクを停めてのんびりと眺めていました。


エンジンを止めると、風の音と牛の鳴き声だけが聞こえる。
“走ってよかった”と思える、そんな瞬間でした。
「こんなふうに、ストレスなく育てられている動物って、どれくらいいるんだろう?」 ふと、そんなことを考えてしまうほど、穏やかで優しい時間でした。 ツーリングの途中で、こうして立ち止まるのも悪くないな…と思える瞬間でした。
▶月山高原牧場参考サイト:庄内観光サイト
▶地図はこちら:googlemapで地図を見る
羽黒山で出羽三山の歴史にふれる
羽黒山は出羽三山を代表する歴史ある山で、杉並木の参道が印象的です。
本当は「羽黒山 → 月山 → 湯殿山」と回るのが出羽三山の正しい順番だそうなんですが、下調べをしてこなかった私は、先に月山へ行ってしまいました(笑)。
しかも、湯殿山もすっ飛ばして、そのまま鳥海山へ行くことに。思いつきで走るスタイルは、今回も健在です。


時を重ねた木造の柱は目の前に立つだけで、何百年もの歴史の重みを感じました。

三山の神々を一堂に祀るこの建物は、静けさの中に力強さを感じさせます。
羽黒山は「現在」、月山は「過去」、湯殿山は「未来」を象徴する山で、この三山を巡ることが「生まれ変わりの旅」と呼ばれているそうです。なるほど、順番にもちゃんと意味があるんですね。
実は「石段がきつい」と聞いていたので、キャンプ場のスタッフさんに“楽に回る方法”を聞いてみました。
すると「先にバイクで山頂の神社まで行ってお参りして、そのあと下へ降りて五重塔を見てくるといいですよ」と教えてもらったので、そのルートで回ることに。
山頂の神社にはたくさんの神様が祀られていて、お賽銭の準備をしておけばよかった…と少し後悔。
でも、静かな空気の中で手を合わせていると、自然と「今日も安全に走れますように」と祈っていました。




そのあと下の駐車場まで降りて歩いてみると、木々に囲まれた石段や滝の音が本当に心地よく、空気も澄んでいます。

途中には樹齢千年以上の「爺杉」。さらに進むと、国宝の五重塔が見えてきます。

木造の重厚な姿で、600年以上前に建てられた東北最古の塔。光に照らされたその姿は、まさに神々しいという言葉がぴったりでした。
▶出羽三山神社公式サイトはこちら
▶出羽三山神社駐車場(山頂)の地図はこちら:googlemapで地図を見る
▶出羽三山神社(五重塔近く)の地図はこちら:googlemapで地図を見る
鳥海山ブルーラインへ|あごだしラーメンと絶景ロード

羽黒山をあとにして、次の目的地は鳥海山。途中、お腹が空いたので道の駅「鳥海 ふらっと」へ寄り道しました。

ここは海の幸が豊富で、焼き魚や煮つけ、フライなどのお惣菜がたくさん。パンやラーメン屋さんもあり、地元の方にも人気のようです。


どれにしようか迷っていたら、「あごだしラーメン」の文字が目に入りました。
グルテンフリー派の私ですが、この日は迷わずラーメンを選択(笑)。

スープはあっさりしていながら旨みが深く、縮れ麺がよく絡む。岩のりのトッピングが磯の香りを引き立てて、本当に美味しかったです。
道の駅のラーメンでここまで感動するとは思いませんでした。
お腹も満たされたところで、いよいよ鳥海ブルーラインへ。

最初は森の中の舗装林道でしたが、標高が上がるにつれて一気に視界が開け、海と空がグラデーションのように広がります。

澄んだ空気と雄大な山の姿に思わず深呼吸。
ここまで走ってきた達成感と、自然のスケールの大きさを全身で感じました。


車も少なく、整ったワインディングロードは本当に気持ちがいい。
「控えめに言っても最高」。それ以外の言葉が見つからないほどの景色でした。
▶道の駅鳥海ふらっと公式サイト
▶鳥海ブルーライン参考サイト:遊佐鳥海観光協会
仁賀保高原〜土田牧場|風車が並ぶ静かな高原

鳥海ブルーラインを走りきって、次に向かったのは仁賀保高原。
風車が並ぶ景色に惹かれて、近くまで行ってみました。途中、「展望台→」の看板を見つけて、また寄り道。

細い道を抜けた先は車1台分の行き止まり。でも、そこから見える鳥海山と日本海の景色は息をのむほど。
2,500万年前の山体崩壊の跡が残る地形も見応えがあり、まさに“絶景だけを見に来る場所”という感じでした。

そのあと立ち寄った「土田牧場」では、ジャージー牛を飼育していて、乳製品やソーセージ、ジンギスカンも楽しめるそうです。




夕方でレストランは閉まっていましたが、静かな牧場と風車のシルエットが印象的でした。
▶仁賀保高原参考サイト:にかほ観光協会
▶土田牧場公式サイト
▶地図はこちら:googlemapで地図を見る
ソフトクリームを食べながら宿探し
牧場で買ったソフトクリームとソーセージを食べながら、高原のベンチでひと休み。
夕方の風が心地よくて、いつまでもここにいたくなるような時間でした。
天気予報を見ると、明日から雨の予報。今日はキャンプはやめて、快活クラブで休むことに決めました。
本当は秋田の海沿いまで行きたかったけど、月山、鳥海山、仁賀保高原と走ってきて、「もう十分」と思えるくらい満足。
この余韻を残したまま、次の旅にとっておこうと思いながら、夕暮れの道を天童へと走りました。
天童市「水車生そば」で夕食|鳥中華発祥の店
天童市内に入るころには、すっかり日が暮れていました。快活クラブまであと少し。
その前にガソリンを入れようとスタンドに寄ったところ、「この辺でおすすめのご飯ありますか?」と聞いたら、
「行列ができるそば屋さんがありますよ」と教えてもらいました。

それが水車生そばさん。店内はすでに満席で、地元のお客さんで大賑わい。
なんと、ここが山形名物「鳥中華」発祥の店だそうです。
メニューには「板そば」と「鳥中華」。山形のそば畑をたくさん見てきた私は悩みましたが、やっぱり発祥の味を食べてみたいと思い、鳥中華を注文。

スープはそばつゆベースで生姜が香る和風な感じ。柔らかい鶏肉とちぢれ麺がよく絡み、三つ葉がのっていて香りも食欲をそそる。
まかないから生まれたというこの一杯、優しくて本当に美味しかったです。

次々とお客さんが入ってきて、そばを頼む人もいれば鳥中華を頼む人も。地元の人に愛されているお店なんだなぁと感じました。
食べ終わって店を出ると、入り口には江戸時代の蕎麦猪口が飾られていて、「江戸から続く名店なんだな」としみじみ。
お腹も心も満たされて、天童の夜風を感じながら快活クラブへ向かいました。
▶水車生そば公式サイト
▶地図はこちら:googlemapで地図を見る
本日のまとめ
月山八合目の絶景から、羽黒山・鳥海山・仁賀保高原と続いた東北ツーリング2日目。
庄内や山形の自然と歴史、そして地元グルメをたっぷり満喫できた1日でした。
鳥海ブルーラインや仁賀保高原は、走ってよし・眺めてよしの絶景ロード。
次回(いつ来れるかな~)は天候の良い日に、湯殿山方面にも足を延ばしたいと思います。
本日のスポット一覧
- 06:30 庄内羽黒キャンプ場:コーヒーを飲みながらルートを考える
- 07:15 月山8合目:庄内平野と日本海の絶景。下山中に熊の匂いを感じる
- 08:40 月山高原牧場:広い高原の中で自由に過ごす、牛や羊を眺められる
- 09:00 羽黒山:出羽三山の歴史にふれる。五重塔を参拝
- 12:10 道の駅 鳥海ふらっと:あごだしラーメンが想像以上に美味
- 13:40 鳥海ブルーライン:海と空のグラデーションが最高
- 15:00 仁賀保高原:風車が並ぶ静かな高原
- 15:45 土田牧場:ジャージー牛の牧場。ソフトクリームが人気
- 18:40 水車生そば(天童):鳥中華発祥の店で夕食
- 19:30 快活クラブ天童店:本日の宿泊地で休息
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