私のインカム歴

インカムは、まだ今ほど普及していない頃から使っています。
最初に使ったのはMIDLANDのBTX2初期モデル。
ナップスで見かけて、「FMラジオが聞ける」という点に惹かれて購入しました。
確か1万2千円くらいだったと思います。
この頃はまだガラケー時代。
インカムを付けている人もかなり少なかった記憶があります。
その後、徐々にインカムが普及。
気づけば周りはほぼB+COMばかりになり、ツーリング時の接続のしやすさを考えて、発売されたばかりのB+COM 6Xへ乗り換えました。
ただ、通勤で毎日バイクに乗る自分にとって、やっぱりインカム単体でFMラジオが聞けないのは不便でした。
そして2023年のSSTR前泊。
一日中雨の中を走行後、B+COMのデバイスボタン(電源オンオフやその他一番よく使うボタン)が取れるトラブルが発生。
なんとか応急処置したものの違和感があり、修理見積もりを依頼したところ、
「基板水没の可能性あり」
とのこと。
修理費が新品購入とほぼ変わらない金額になりそうだったため、再びMIDLANDへ。
選んだのはRUSH RCFでした。
インカム単体ですぐラジオを聞けるので、通勤時にはかなり便利でした。
また、音質面でも満足度は高く、特にRUSH RCFの“包み込まれるような聞こえ方”はかなり印象的でした。
もちろん、B+COMの音質にも不満はありませんでしたが、RCFは少し音の雰囲気が違い、「おっ」と感じる独特さがありました。
ただ、その分スピーカーまわりはかなり厚め。
今回、H6取り付けのために外してみたら、クッション部分がボロボロになっていました。

今思えば、ヘルメットをかぶる時に耳へ当たる感覚は確かにあったんですよね。
最近のヘルメットはスピーカー装着前提で耳部分が凹んでいますが、それでもここまで擦れていたので、厚みの影響はかなり大きかったのだと思います。
JESIMAIK H6を使うことになったきっかけ
以前レビューしたヘルメット消臭乾燥機つながりで、今回、JESIMAIK H6を試させていただくことになりました。
→レビューしたヘルメット消臭乾燥機の記事はこちら
普段から通勤でもツーリングでもインカムを使っているので、今回は実際に取り付けて、走って、普段使い目線で試してみました。
開封時の第一印象と付属品

箱を開けると、こちらの箱が!
梱包がしっかりとされています。

クッションに囲まれ入っていました。
箱を開けた第一印象は、
「思ったよりしっかりしている」
ということ。
低価格帯のインカムというと少しチープな印象を想像していましたが、本体の質感はそこまで安っぽくありませんでした。

付属品も、
- 保証書
- 取り扱い説明書
- ミニガイド
- 本体
- フェイスプレート(交換用)
- スピーカー
- マイク(ジェット用、フルフェイス用)
- 磁気マウント
- 磁気マウント用クリップ&ゴム
- 充電用タイプCケーブル
- 固定用粘着テープ
- スピーカー位置調整パッド
など、必要なものは一通り入っています。
ボタンはそれぞれが離れて配置されているので、グローブをした状態でも押し間違いが少なそうな印象でした。
取り付けはかなりシンプル

粘着テープで取り付けるか、
クリップで取り付けるかの2通り。

ヘルメットに挟むだけで簡単。

今回、取り付けで感じたのは「思ったよりラク」ということです。
以前使っていたMIDLANDは、FMラジオ用の配線をヘルメット内に取り回す必要がありました。
私は自分で取り付けたのですが、このラジオ用の配線を内装の中へうまく収めるのにかなり苦労しました。
その点、H6は特別なラジオ用配線を別で取り付ける必要はありませんでした。
自分が行った作業は、
- スピーカーを付ける
- マイクを付ける
- インカム本体を取り付ける
という、通常のインカム取り付けだけ。
初めてインカムを取り付ける人や、配線が苦手な人には、このシンプルさはかなり助かると思います。
マグネット式の着脱はかなり便利
個人的にかなり気に入ったのが、マグネット式の着脱です。
実は、B+COMからMIDLANDに戻した理由のひとつも、この着脱のラクさでした。
休憩時にインカムをヘルメットに付けっぱなしにしていて、盗難に遭ったという話を友人から聞いたこともあります。
だから、休憩時にサッと外せるかどうかは地味に大事です。
B+COM 6Xは取り外しが少し面倒でしたが、MIDLANDはマグネット式でかなりラクでした。
H6もマグネット式で、取り付け・取り外しはかなり簡単です。
個人的には、H6の方がMIDLANDより外しやすいと感じました。
H6は取り外しボタンが本体前面にあり、グローブをしたままでも押しやすいです。
MIDLANDはボタンが下側にあり、私には少し押しにくく感じることがありました。
どちらもワンタッチ式なので、
「走行中に外れない?」
と少し心配になりますが、装着時には爪のような部分がきちんとはまる構造なので、その点は問題ありませんでした。
実際にヘルメットへ装着してみて感じたのは、H6は少し本体サイズが大きめということ。
見た目のコンパクトさでいうと、
MIDLAND < B+COM < JESIMAIK
という印象でした。
ただ、その分、
- ボタンが押しやすい
- マグネット着脱がしやすい
- FMラジオ機能搭載
など、実用性とのバランスでこのサイズ感になっているのかなとも感じました。
個人的には、通勤やツーリングで実際使っていると、そこまで大きさが気になる感じではありませんでした。
8mm薄型スピーカーは耳が痛くなりにくい
H6は8mm薄型スピーカーを採用しています。
・B+COMは、標準 約10.5mm〜11mm。オプションでSMALLタイプ6.8mmに変更可
・MIDLANDのRUSH RCF は、9mm。オプションで薄型スピーカー7mmに変更可
正直、MIDLAND RUSH RCFのような“包み込まれる音”の迫力はありません。
ただ、その代わり耳への圧迫感がかなり少ないです。
長時間走っていてもラクで、ヘルメットをかぶる時の引っかかり感も少なくなりました。
音質を最優先するならMIDLAND RUSH RCFの方が好みですが、日常的に使う快適さで見ると、H6の薄型スピーカーはかなりメリットがあると感じました。
音楽モードは好みで選べる
H6には音楽を聴く時のモードがあり、
- 低音
- ピュアボーカル
- ポピュラー
- ロック
の4種類から選べます。
私は音質にそこまで強いこだわりはありませんが、いろいろ試した中ではピュアボーカルモードが一番聞きやすく感じました。
同じバイク仲間でH6を使っている人は、この音楽モードの切り替えが一番好きだと言っていました。
音楽をよく聴く人には、こういう遊び心のある機能は楽しいと思います。
FMラジオがインカム単体で聞けるのは便利
個人的にH6で一番うれしかったのは、FMラジオがインカム単体で聞けることです。
スマホアプリを立ち上げなくても、インカムだけですぐラジオが聞ける。
これは通勤ライダーにはかなり便利です。
朝の通勤前に、アプリを開いて、接続して、再生して……という一手間がないだけで、かなりラクです。
ただし、MIDLANDの方が便利な部分もあります。
MIDLANDは専用アプリでラジオ局のお気に入り登録ができ、ワンタッチで聞きたい局に飛べました。
H6は本体のサーチボタンでラジオ局を探す形なので、そこは少し昔ながらのラジオ感があります。
とはいえ、私の場合はFMヨコハマしか聞かないので、一度合わせてしまえばそこまで不便はありませんでした(笑)←車でラジオを聴いている時よりは、バイクの場合、MIDLANDもJESIMAIKも場所によっては電波の入りの悪い所があります。
ラジオ使用時だけナビ音声との切り替えに違和感あり
ラジオを聞いている時に少し気になったのが、ナビ音声との切り替わり方です。
ラジオ再生中にナビ音声が入ると、
- ラジオがぶつっと止まる
- ナビ音声が流れる
- ナビが終わるとラジオが途中から再開する
という感じになります。
特にラジオで音楽が流れている時は、急に音が切れるので少し違和感があります。
一方、Spotifyなどの音楽アプリを使っている時は自然でした。
ナビ音声が入ると音楽がスッと小さくなり、ナビが終わると元の音量に戻ります。
MIDLANDではそこまで気にならなかったので、H6では少し違和感を感じやすいのかもしれません。
ボタン操作はかなり分かりやすい
実際に使ってみて、一番ラクだと感じたのがボタン操作です。
H6はボタン同士がしっかり離れているので、グローブ越しでも押し間違いが少ないです。
これはかなり使いやすかったです。
普段よく使う操作は、基本的に1回押しか2回押し。
- 音量調整は+または-ボタンを1回押し。
- 曲送り・曲戻しは+または-ボタンを2回押し。
- ラジオのオン・オフは音量+と-の同時押し。
- ラジオ局を変える時は+または-ボタンを2回押し。
- SiriやGoogleアシスタントを呼び出す時は機能ボタンを2回押し。
- 電話に出る時は機能ボタンを1回押しです。
私は走行中に電話操作をするのが面倒なので、自動応答に設定しました。
機能ボタンと音量+-ボタンを同時に5秒長押しすると設定できます。
H6は、普段使う操作は1回押し・2回押しが中心で、長押しは設定系という感じ。
この分け方が分かりやすかったです。
正直、細かい操作を全部覚えるのは無理です(笑)
でも、普段使うのは、
- 音量
- 曲送り
- ラジオ
- 電話
くらいなので、そこだけ覚えれば十分。
細かい設定は、自宅にいる時や、停まった時に説明書を見ながらやればいいかなと思っています。
息子のR18 Liteと接続してみた
今回は、息子が使っているJESIMAIK R18 Liteとも接続してみました。
息子は学生なので、選ぶ基準はやはり価格重視。
使用目的も、バイク通学時に好きな音楽を聴くことがメインです。
友人とツーリングするわけではなく、周りにバイクに乗る人もいないので、通話機能よりも音楽再生が中心です。
今回はH6とR18 Liteで機種が違うため、ユニバーサル接続でつなぎました。
H6は「QIK-MESH 2.0」というメッシュ通信に対応しています。
細かい仕組みは正直そこまで詳しくないのですが(笑)、接続自体はかなり簡単でした。
H6の電源を入れ、機能ボタンを4〜6秒押してペアリングモードへ。
相手側のインカムもペアリング状態にして、H6の機能ボタンを1回押すだけ。
操作は思ったより簡単でした。
H6同士なら電源ボタン長押しだけでつながるようなので、同機種でそろえるとかなりラクそうです。
説明書にはB+COM SB6X、デイトナ、同社製品のR16 Proとの接続方法が載っていました。
SENAやMIDLANDの記載がなかったのは、少し残念でした。
インカム通話の音声に関しては、ハッキリと会話が聞けて、特に困るような感じはありませんでした。
ただ、H6とR18 Liteを接続した状態では、通話中は音楽再生が停止します。
メーカーさんへ確認したところ、これはR18 Lite側がシングルチップ仕様のためで、不具合ではなく仕様とのことでした。
また、メーカーさんからは、
「機能ボタンを押すことで、通話終了 → 音楽再生 → 再度押すと通話再開」
という切り替え操作が可能との回答をいただきました。
実際に試してみると、停止操作自体はできました。
ただ、走行中は風切り音やちょっとした物音でも自動的に再接続されやすく、結果として通話状態が続きやすい印象でした。
そのため、実際の使用感としては、
「ツーリング中は通話メイン」
「音楽をしっかり聞きたい時は通話を切る」
という使い分けの方が現実的かなと感じました。
このあたりは、同機種同士のH6接続だとまた違う可能性もあるので、今後試してみたいと思っています。
MIDLAND RUSH RCF、B+COM6X は可能でした。そのほかの下位機種はわかりません。
他社インカムと比べて感じたこと
B+COM
B+COMは、周りに使っている人が多いならやはり便利です。
マスツーリングでは、同じメーカー同士の方が接続がスムーズです。
ただし、B+COMはインカム単体でFMラジオを聞くことはできませんでした。新機種も今まで通り、ラジオはスマホアプリ経由のみのようです。
今年発売の新モデルではマグネット式の着脱に対応してきているようなので、取り付け・取り外しの面はかなり改善されている印象です。
MIDLAND
MIDLANDは、やはりFMラジオ機能が大きな魅力です。
インカム単体ですぐラジオを聞けるので、通勤時にはかなり便利でした。
また、音質面でも満足度は高く、特にRUSH RCFはスピーカーの“包み込まれるような聞こえ方”が印象的でした。
もちろん、B+COMも音質はかなり良く、不満を感じたことはありません。
その反面、スピーカーに厚みがあり、長時間使用やヘルメット着脱時には少し耳へ当たる感覚もありました。
FMラジオ用の配線をヘルメット内へ取り回す必要がある点も含め、少しクセはあるものの、ラジオ派にはかなり魅力的な機種だと思います。
SENA
SENAはあまり詳しく調べたことがありませんが、ざっと見た限りでは、B+COMやH6と比べると充電時間が長く、使用時間は少し短めな印象でした。
ただし、ヘルメットに直接埋め込めるタイプがあるので、見た目をすっきりさせたい人には良さそうです。
バッテリーと充電時間
H6は約1時間で充電でき、音楽再生約25時間・通話は最大約23時間使える仕様です。
- B+COM SB6Xは、充電約2時間、インカム通話約22時間、音楽再生約24時間。
- MIDLAND RUSH RCFは、充電約2時間、最大連続通話時間は約12時間(メッシュ時)/約20時間(Bluetooth時)。音楽再生時間もほぼ同程度です。
使用時間だけを見ると大きな差はありませんが、充電時間が半分というのはかなり大きいです。
特に旅先では、
- スマホ
- ナビ
- ドラレコ
- モバイルバッテリー
など、充電するものが多くなります。
私のドラレコは車体に付いているタイプではないので、毎回充電が必要です。
そう考えると、インカムの充電が早く終わるのはかなり助かります。
防水性能について

2023年のSSTR前泊では、一日中雨の中を走ったことで、B+COMが水没疑いになった経験があります。
ただ、B+COM自体もIP67防水対応。
おそらく、デバイスボタンが外れてしまい、自分で応急処置した状態のまま使っていたことで、そこから浸水したのではないかと思っています。
なので、個人的には防水性能だけでなく、「破損した状態で使わない」というのも大事だと感じました。
その点も含めて、H6のIP67防水対応は安心感があります。
もちろん、実際の耐久性は今後長く使ってみないと分かりませんが、通勤や突然の雨を考えると重要な部分だと思います。
アプリがないことについて
B+COMやMIDLANDには専用アプリがあり、スマホ側で設定できるのは便利でした。
特にMIDLANDでは、FMラジオのお気に入り局登録をよく使っていました。
ただ、それ以外の機能は、正直そこまで頻繁には使っていません。
B+COMのアプリも、私はほとんど使わなかったと思います。
H6には専用アプリがないようですが、私個人としてはそこまで大きな問題には感じませんでした。
むしろ、機能が多すぎると余計に分からなくなるので、シンプルな方が使いやすい部分もあります。
ただし、ファームウェアのアップデートについては少し気になります。
B+COMやMIDLANDは、アプリからファームウェアの更新情報が分かるのが便利でした。
H6の場合は、アップデートがあるかどうかを自分で公式サイトなどで確認する必要があるのかもしれません。
ここは今後確認したいポイントです。
JESIMAIK H6の一番のメリットは価格かもしれない
ここまで使ってみて感じたのは、H6の一番のメリットは価格の手頃さかもしれないということです。
正直、今のインカムはどのメーカーもかなり進化していて、機能面だけを見ると、個人的にはそこまで大きな差はないようにも感じます。
もちろん、B+COMにはB+COMの強さがあり、MIDLANDにはMIDLANDの良さがあります。
でも、いきなり数万円する高価なインカムに手を出すのは、なかなか勇気がいります。
その点、H6はお手頃な価格で、
- FMラジオ
- マグネット着脱
- 薄型スピーカー
- 長時間使用
- 簡単なボタン操作
- ユニバーサル接続
と、必要な機能がかなり揃っています。
初めてインカムを使ってみたい人や、通勤・通学はもちろん、ソロツーリング中心の人にも、かなり試しやすい選択肢だと思いました。
JESIMAIK H6はこんな人に向いている
実際に使ってみて、H6はこんな人に向いていると感じました。
- 初めてインカムを使う人
- コスパ重視の人
- 通勤・通学で使いたい人
- FMラジオを聞きたい人
- マグネット式で簡単に着脱したい人
- アプリなしでもシンプルに使えればいい人
- 高価なインカムを買う前に試してみたい人
逆に、マスツーリングが多い人は、普段一緒に走る仲間と同じメーカーを選ぶのがやはり便利だと思います。
例えば、
- 周りにB+COMユーザーが多いならB+COM
- SENAユーザーが多いならSENA
という感じです。
実際、違うメーカー同士でも接続はできます。
ただ、私がたまに一緒に走るメンバーは、
- B+COM数人
- SENA
- DAYTONA
- MIDLAND
と、かなりバラバラ(笑)
基本はB+COM中心で、それぞれユニバーサル接続していく感じなのですが、
「これどうやるんだっけ?」
となることが毎回あります(笑)
しかも、なかなかつながらない時は、
「もうめんどくせー!」
となって、最終的にLINE通話になることも(笑)
その点、やはり同じメーカー同士は接続がスムーズです。
まとめ
JESIMAIK H6は、価格を考えるとかなりバランスの良いインカムだと感じました。
特に、
- FMラジオが単体で聞ける
- マグネット式で着脱がラク
- スピーカーが薄くて耳がラク
- ボタン操作が分かりやすい
- 充電時間が短い
- 価格が手頃
このあたりは、実際に使ってみてかなり好印象でした。
もちろん、MIDLANDやB+COMのような専用アプリ連携の便利さはありません。
ファームウェア更新の確認方法など、少し気になる点もあります。
でも、毎日の通勤や通学、ソロツーリング中心で使うなら、H6はかなり現実的な選択肢だと思います。
いきなり高価なインカムを買うのは迷う。
でも、音楽やラジオ、ナビを聞きながらバイクに乗りたい。
そんな人には、試しやすいインカムだと感じました。
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