青木湖の静かな朝。そして予定をひとつ変更

5:10。テントの中が明るくなってきて、自然と目が覚めた。外へ出ると、ちょっと肌寒い。長袖を一枚着て、青木湖のほとりへ。こんな朝は、アルコールストーブの小さな火もちょうどいい。お湯を沸かして、コーヒーを淹れる。
湖にはうっすらと霧がかかり、水面の上をゆっくり流れていた。その近くでは、少年がひとり釣りをしている。湖の上には朝早くからたくさんのSUP。みんな太陽が昇る方向へ進んでいき、ちょうどいいところで静かに待っている。
その光景を見ていたら、地元の海を思い出した。朝の海に浮かびながら日の出を待っているサーファーたち。海と湖、サーフボードとSUP。違うけれど、水の上で朝日を待つ感じはなんだか似ている。
やがて太陽が昇り始めると、さっきまで湖面を漂っていた霧も少しずつ消えていった。この景色を見られるのは、日の出前のほんの短い時間だけなんだな。コーヒーを飲みながら、しばらくぼーっとする。こういう朝の時間が、私は好き。

朝ごはんには、ずっと気になっていたワッサー。初めて見かけたのは、5、6年前に長野へ来たときだった。気になりながらも食べる機会がなく、今回やっと食べることができた。
皮ごとガブッとかじってみると、思った以上にサクサク。桃の甘さにネクタリンの酸味が合わさったような味で、やわらかくて果汁がじゅわっと出てくる桃を想像していた私には、この食感がなんとも不思議だった。皮をむかずにそのまま食べられるので、キャンプの朝ごはんにも合っている。5、6年越しのワッサー、やっと食べられました。
さて、今日は出かける前にもうひとつやることがある。本来なら明日はチェックアウトの日。でも天気予報を見ると、台風が本州を横断する予報になっていた。このまま予定どおり出発すると、どうも台風と一緒に走ることになりそう。
車ならともかく、私はバイク。雨だけでなく風もあるので、無理して予定どおり走る必要はない。受付で「もう1泊できますか?」と聞いてみると、サイトを移動すれば延泊できるとのこと。それなら、もう1泊します。

ということで、朝からテントのお引っ越し(笑)。荷物をまとめて、新しいサイトでもう一度設営する。ひと仕事終えたところで、ノンアルコールビールを飲んで休憩。しかも今度のサイトは湖が見える。お引っ越しはちょっと面倒だったけれど、これはこれで良かったかも。
バイク旅は、予定どおり進むことよりも、その日の天気や状況を見て予定を変えられる余裕を持っておくほうが大事なのかもしれない。これで明日の心配も少し減った。
では、今日は遊びに行きます。そして今日は……絶対、温泉へ行く(笑)。
本日のルート
主なルート 青木湖キャンプ場 → 岩岳マウンテンリゾート → おびなたの湯 → Square 8 Hakuba → ハピア A・コープ白馬店 → 青木湖キャンプ場
▶ 実際に走った詳細ルートを見る
日時:2026年8月11日(火)
天気:晴れ
走行距離:約41km
9:29、青木湖を出発。10:06、白馬岩岳マウンテンリゾートに到着。岩岳で北アルプスを眺めたあとは、おびなたの湯へ。その後はワーキングスペースで休憩しながらスマホやモバイルバッテリーを充電し、最後にA・コープで翌日の台風に備えた食料を買ってキャンプ場へ戻ります。
白馬岩岳マウンテンリゾート|今日は北アルプスが見えた
9:29、青木湖を出発。岩岳へ向かう途中、八方尾根の前を通ったら、第5駐車場までいっぱい。今日はかなり人が多そう。
10:06、白馬岩岳マウンテンリゾートに到着。やっぱり、こちらもたくさんの人。でもバイクには専用の駐輪スペースがあったので、そこへ向かう。

行ってみると、なんと私だけ(笑)。あんなに人がいるのに、ここだけガラガラ。まあ、こんないい季節に白馬までバイクで来たら、ライダーは山の上へ行くより走りに行きますよね(笑)。私は今日は、走るより岩岳です。
シーズン券をチケット売り場で交換して、ゴンドラ乗り場へ。もちろん、ここにも行列。かなり待つのかなと思ったけれど、ゴンドラは次から次へとやってくるので、列は思ったより早く進んだ。混んでいるわりには、それほど長く待った感じはなかった。
▶白馬岩岳マウンテンリゾート入場料
大人 2,900円(ゴンドラリフト往復、5線サウスリフト往復含む。片道も同一料金)
小児 1,600円
ペット 800円(予防接種(狂犬病・混合ワクチン)を受けており、接種後2週間以上1年未満入場可能)
※料金は2026年8月時点

山頂へ上がると、昨日は雲に隠れていた北アルプスが今日は見えた。天気もよく、風も本当に気持ちいい。ただし山頂は、やっぱりたくさんの人。

まずはお腹がすいたので、スープストックトーキョーでエビカレー。食べ終わって「ちょっと散策しようかな〜」と歩き始めたら、すぐにソフトクリームを発見(笑)。もちろん食後のデザートです。


しかも、お芋付きで750円。カレーを食べた直後なのに、芋まで(笑)。ソフトクリームは濃厚なクリーム系というより、ジェラートに近いさっぱりした感じ。ねっとりしたお芋を途中で食べると、ちょうどいい口直しになる。

そして、ニューヨーク発祥で、日本でも大人気だという「THE CITY BAKERY」というパン屋さんには長い行列。こちらは見るだけにしました。混雑している日に行くなら、食べたいものがある人は、どこで食べるか先に考えておいたほうがよさそうです。
北アルプスを目の前に、ヤッホー!スウィング

岩岳といえば、SNSでもよく見かけるヤッホー!スウィング。実際に見ると、これは気持ち良さそう。目の前には北アルプス。こんな景色の中でブランコに乗ったら最高だろうなぁと思って見ていたら、乗っている間、ハイジの曲が一曲流れるんです🤣

北アルプス、ブランコ、そしてハイジ。もう、最高すぎる🤣🤣🤣
▶ヤッホースウィング
場所:山頂(HAKUBA MOUNTAIN HARBOR横)
営業期間:2026年4月23日~11月15日
営業時間:9:00~16:00
料金:500円(1名/1回)~
※料金は2026年8月時点
リフトに乗ってみたら、こっちも気持ちいい

さらに散策していると「白馬ヒトトキノモリ」行の5線サウスリフトを発見。ゴンドラのチケットで乗れるようなので、乗ってみることにした。これがまた気持ちいい。
ゴンドラと違って、周りを遮るものがない。風が直接体に当たり、景色もよく見える。天気のいい日は、移動そのものがちょっとしたアトラクションになる。
そしてリフトを降りると、目の前に長い行列。「何の列だろう?」と思っていたら、帰りのリフトの列でした🤣 今、降りてきたばかりなんですけど(笑)。

周辺にはCHUMSとコラボしたかわいらしい休憩スペースがあちこちにあり、ゆっくり休んでいる方や広い芝生でフライングディスクを楽しんでいる人も多かった。
そしてここには白馬ジャイアントスウィングという国内最大級の超大型ブランコがありました。こちらも標高1,000m超の北アルプスの絶景を楽しむためにたくさんの人が並んでいました。遠くから見ても行列がわかるほどだったので、近くまで行きませんでしたが、ここもハイジの歌が流れていたかが気になりました(笑)
あとで知ったけれど、ここには表参道や京都嵐山で人気のティーブランド「CHAVATY HAKUBA(チャバティ白馬)」があったみたいです。全然気づかなかった(笑)。こういうの、帰ってから知るんですよね。
▶白馬ジャイアントスウィング
場所:白馬ヒトトキノモリ
営業期間:2026年4月23日~11月15日
営業時間:9:30~16:00
料金:1,000円(1回)~
※料金は2026年8月時点

この辺りは、上からマウンテンバイクやマウンテンカートで下ってくるコースの到着地点にもなっているようで、次々と降りてくる。特にマウンテンバイクが楽しそうだった。
よく見ると、みんな肘や膝にプロテクターをつけている。ということは……ライダーなら装備だけはすでに準備万端じゃない?🤣 なんだかちょっと、やってみたくなりました(笑)。
帰ってから調べてみると、マウンテンバイクは、自転車をレンタルしないといけないので、一番安いプランでも半日で10,000円オーバーでした💦
マウンテンカートは、ヘルメット、プロテクター込みで、1回2,000円で楽しめるので、こちらだったら気軽に体験できそうでした。
※料金は2026年8月時点
▶マウンテンカート公式サイト
▶岩岳MTB PARK公式サイト
私には「山の上のディズニーランド」みたいだった

帰りは、先ほど見つけたリフトの列へ。確かに並んではいるけれど、待っている間も退屈ではなかった。流れる雲の合間から時々見える山や、マウンテンバイクで下っていく人たちを眺めていると、思っていたより時間は早く過ぎていった。
リフトで上へ戻ると、やっぱりたくさんの人。岩岳には絶景だけでなく、ブランコやマウンテンバイク、カート、カフェなど、いろいろな楽しみ方がある。
私の感覚では、「山の上のディズニーランド」みたい(笑)。一日遊べる場所として人気なのも分かるし、実際、私も楽しかった。
ただ、山へ来たら景色を眺めながら静かにゆっくり過ごしたい私には、ちょっと違ったかな(笑)。これは完全に好みの問題。家族や友達と一緒に、景色もアクティビティも食事も楽しみたい人には、かなり楽しめる場所だと思う。
私は次に来るなら、もう少し人の少ない時期や時間を狙ってみたい。北アルプスを眺めながら、今度はのんびり過ごしてみたいな。
今日は十分楽しんだので、そろそろ退散。駐車場近くの休憩スペースで缶コーヒーを飲んで一息ついたら、朝から楽しみにしていた場所へ向かいます。
▶白馬岩岳マウンテンリゾート公式サイト
▶白馬岩岳マウンテンリゾート Googleマップ
おびなたの湯|緑の中で静かに入る露天風呂
今日こそ温泉。向かったのは、おびなたの湯。13時到着。

そういえば昨年の秋にも、この辺りまで来たことがあります。そのときも、白馬岳の登山口のひとつ「猿倉登山口」まで行ってみたかったのですが、道路工事でたどり着けませんでした。
今回こそは……と思ったものの、まだ工事中。残念ながら、今回も登山口を見ることはできませんでした(笑)。
▶秋の白馬ツーリングの記事はこちら
雪化粧の北アルプスと紅葉を巡る朝散歩ツーリング

おびなたの湯の入浴料は800円。女性側は洗い場が3つほどで、こじんまりしている。ロッカーは鍵付きで、飲泉もできる。そして、お風呂は露天風呂のみ。

大きな日帰り温泉施設というより、シンプルに温泉そのものを楽しむ場所という印象。水素を多く含んでいて、アンチエイジングにもいいらしい。アンチエイジング! それは入らないと🤣
「とろとろ系のお湯」と聞いていたけれど、私には思っていたよりサラサラに感じた。でも、ここはお湯だけじゃなく雰囲気がいい。周りは緑。蛇紋岩を流れる源泉を眺めながら、ゆっくり湯船につかる。
さっきまでの岩岳のにぎやかさから一転。静かな緑の中の露天風呂。あ〜、気持ちいい。
設備の充実した温泉施設で一日過ごしたい人というより、自然の中で静かに温泉に入りたい人に合いそう。私は、こっちのほうが落ち着く(笑)。
▶白馬八方温泉おびなたの湯(白馬八方温泉公式サイト)
▶白馬八方温泉おびなたの湯 Googleマップ
Square 8 Hakuba|キャンプツーリングの充電場所として便利
温泉でさっぱりしたら、そのままキャンプ場へ……ではなく、昨日も利用したワーキングスペースへ。実は昨日、栂池自然園のあとにも来ている。
今回使っている乗り放題チケットでは、このワーキングスペースも利用できた。キャンプツーリングを何日か続けていると、地味に困るのが電源。スマホだけでなく、モバイルバッテリーや充電器もある。
ナビや写真撮影でスマホを使う私にとって、充電できる場所があるのはありがたい。ここなら充電しながら休憩もできるし、カフェも併設されていて軽食やお茶もできる。
私はコーヒーだけ。スマホや充電器を充電しながらネットを見て、しばらくのんびり。
温泉で私を充電。ここでスマホも充電(笑)。
キャンプ場に電源がない場合は、周辺で「どこで充電できるか」を見つけておくと連泊がかなり楽になる。ワーキングスペースを使うという方法は、今回の旅でひとつ勉強になりました。
▶Square 8 Hakuba RETREAT by UNPLAN公式サイト
▶Square 8 Hakuba RETREAT by UNPLAN Googleマップ
A・コープ|台風に備えて食料を確保
しばらく休憩したあとは、A・コープへ。明日は台風の影響で、ほぼ一日雨予報。キャンプ場から出られない可能性も考えて、今日は食料を多めに買っておきます。
台風に備えて買いだめです🤣
こういうとき用に買ったのが、カップラーメン。普段はあまり食べないけれど、雨や風が強いときに凝ったキャンプ飯を作る必要もない。お湯さえ沸かせれば食べられるものを、ひとつ持っておくだけでも安心。
選んだのは、長野限定の野沢菜が入ったホームラン軒の味噌ラーメン。そして、もうひとつ。棚で見つけた瞬間、「あ、味千ラーメン!」。
長野で熊本ラーメンに出会いました。

実は私は熊本出身。今年は一度熊本へ帰って、そのままバイクで鹿児島まで走って、帰りに白熊でも食べてこようかな。そんなことも考えていた。
でも、夏の九州をバイクで走るには暑すぎる。どうしようかな……と思っていたところに地震があった。阿蘇では比較的被害が少なかったところでもキャンセルが続き、「ぜひ遊びに来て」とSNSで発信されているのも目にした。
観光に行くことが応援になる。それも分かる。でも熊本出身の私には、今回は帰って遊ぼうという気持ちにはなれなかった。交通事情のことも考えて、今年の帰省ツーリングはやめることにした。
熊本へ行くことだけが応援じゃない。今の自分にできる、違う形で応援しよう。
そんなことを考えていたところで見つけた味千ラーメン。なら、今日はこれも買って帰ろう。
長野で見つけた、熊本の味。ちょっと不思議だけど、それもいい。
青木湖キャンプ場|長野県産・福味鶏で晩ごはん

買い物を済ませて、青木湖へ戻ってきた。キャンプ3日目の夕飯です。
今日の手羽先は、長野県産の福味鶏。炭火でじっくり焼いていく。
※最近、お気に入りのコンパクト焚火台
そして今日は、おびなたの湯でアンチエイジングしてきたばかり。なので……あえて赤身肉は食べません🤣 せっかくアンチエイジングしたんだから、今日は鶏で(笑)。
あとは昨日買ったセロリの残り。連泊すると食材が余ることもあるので、残っているものを翌日の料理に使っていく。

そして、なめこ汁。……のはずなんだけど、なめこ、多すぎ🤣 鍋いっぱい。ほぼ、なめこ(笑)。
※山登りにはまっていた時から、15年以上愛用している鍋
少し肌寒いキャンプの夜には、温かい汁物があるとちょうどいい。翌日は雨予報なので、今日のうちに食料も確保した。
キャンプで天気が崩れそうなときは、無理に「キャンプ飯」を頑張らず、簡単に食べられるものを用意しておく。それだけでも気持ちはかなり楽になる。
まとめ|予定を変えるのも旅。自分に合う場所が分かるのも旅
青木湖キャンプ3日目。朝は湖面を流れる霧を眺めながらコーヒーを飲み、昼はたくさんの人でにぎわう白馬岩岳へ。そして午後は、緑に囲まれた静かなおびなたの湯。同じ白馬でも、ずいぶん雰囲気が違った。
岩岳は北アルプスの景色もよかったし、リフトもヤッホー!スウィングも楽しかった。いろいろ遊びたい人なら、一日楽しめる場所だと思う。でも、静かに山を眺めたい私にとっては「山の上のディズニーランド」みたいで、少しにぎやかだった(笑)。
一方、おびなたの湯はこじんまりしていて、緑の中で静かに温泉に入る場所。私はやっぱり、こういうところが好きなんだな。
実際に行ってみると、観光情報だけでは分からない「自分に合う・合わない」も見えてくる。これも旅の面白さのひとつ。
そして今回もうひとつ大事だったのは、台風を見て予定を変更したこと。明日はチェックアウトする予定だったけれど、無理してバイクで走らず延泊することにした。
キャンプ場を延泊。スマホも充電。食料も確保。カップラーメンも買った。
あとは、お湯さえ沸かせればなんとかなる🤣
明日は雨の青木湖。さて、一日どう過ごそうかな。
▶夏の白馬ツーリング3泊4日・1日目はこちら
吐竜の滝・小熊山を巡って青木湖へ
▶夏の白馬ツーリング3泊4日・2日目はこちら
栂池自然園を歩いて青木湖キャンプへ
▶夏の白馬ツーリング3泊4日・4日目はこちら(記事公開後にリンク追加)
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